室内に舞う細かなほこりは、アレルギーやぜんそくの大敵です。
家の中のほこりには、
- 髪の毛
- ペットの毛
- 衣類から出る繊維
- 花粉
- 土
- ダニの死骸やふん
など様々な粒子が含まれており、空気の質を悪くします。
そんな部屋の空気をクリーンしてくれる空気清浄機。
この記事では、
空気清浄機を使えばほこりは本当に減るのか?
について解説していきます。
- ほこりの正体
- 空気清浄機の仕組み
- 効果のデータ
- 使い方のコツ
まで、それぞれ詳しく見ていきましょう。
空気清浄機はほこりに効果があるのか?

空気清浄機を買う前に、

本当にほこりに効くのか?
という疑問が湧きますよね。
この章では、
を見ていきます。
「ほこり」とは何か?正体を知ろう
家の中で目にするほこりは、単なる「ゴミ」ではありません。
実際には、次のような小さな粒子の集まりです。
| ほこりの主な成分 | 特徴 |
|---|---|
| 人やペットの毛・皮膚片 | 人やペットから剥がれ落ちた髪の毛や角質片がほこりの大部分を占めます。 |
| 布製品の繊維 | カーペットや寝具、洋服から出る繊維が舞い上がりやすく、ほこりに混じります。 |
| 花粉や土・砂ぼこり | 窓やドアの開閉、持ち込んだ靴などから屋外の花粉や土が入り込みます。 |
| ダニの死骸・ふん | ほこりに含まれるダニやその排泄物はアレルゲンの原因となります。 |
| カビの胞子・微生物 | 湿気の多い場所ではカビの胞子がほこりに混じることがあります。 |
このような多様な粒子が、混じるほこりは空気中を漂いやすく、体内に吸い込むとアレルギーやぜんそくの原因となることがあります。
ほこりを減らすことは、室内環境を快適に保つうえで重要です。
空気清浄機の基本的な仕組みと働き
空気清浄機は、
- ファンで室内の空気を吸い込み
- 内部のフィルターを通して汚れを除去し
- きれいな空気を送り出す
装置です。
多くの家庭用モデルでは、次のような構造が採用されています。
- プレフィルター
比較的大きな髪の毛やホコリを捕集し、本体の内部を守ります。
水洗いできる製品も多く、定期的に掃除することで目詰まりを防ぎます。 - HEPA(ヘパ)フィルター
直径 0.3 マイクロメートルの微粒子を 99.97% 以上捕集できる高性能フィルター。
粒子が繊維にぶつかって留まる「慣性衝撃」、繊維に触れて留まる「捕捉」、ブラウン運動によって繊維に当たる「拡散」という3つの仕組みで微粒子を捉えます。 - 活性炭フィルター
活性炭の細かい孔に臭いや揮発性有機化合物(VOC)を吸着させるフィルター。
においやガス対策には有効ですが、ほこりや花粉などの粒子は捕集できません。
このように、複数のフィルターを組み合わせることで、大きなほこりから微小粒子、においまで幅広く対処できます。
フィルター方式の違いによる効果の差
フィルターの種類によって捕集できる汚れや性能が異なります。
以下の表で代表的な方式をまとめました。
| フィルター方式 | 対応できる汚れ | 長所 | 短所 |
|---|---|---|---|
| HEPAフィルター | 微細なほこり、花粉、ダニ、カビの胞子、PM2.5 など | 0.3 µmの粒子を 99.97% 捕集でき、アレルゲン対策に効果的 | 本体価格がやや高めで、定期的な交換が必要。 臭い成分やガスは除去できない。 |
| 活性炭フィルター | 生活臭、タバコ臭、ホルムアルデヒドなどガス成分 | においやVOCの除去に優れ、料理やタバコの臭い対策に有効 | 粒子状物質(ほこり、花粉)は捕集できない。 定期的な交換が必要。 |
| プレフィルター | 大きなホコリや髪の毛、ペットの毛 | 目詰まりしやすい大きなゴミを減らし、メインのフィルター寿命を延ばす | 微小粒子や臭い成分には効果がない。 定期的な掃除が必要。 |
空気清浄機を選ぶ際は、自分の目的(ほこりを取りたいのか、臭いを取りたいのか)に合わせて、フィルター構成をチェックするといいです。
多くの機種は、HEPAフィルターと活性炭フィルターを併用しています。
空気清浄機でほこりが減る理由と仕組み


空気清浄機が本当にほこりを減らせるのは、微粒子の捕集メカニズムとフィルター性能のおかげです。
この章では、空気中の微粒子をどのように除去しているのかを解説し、具体的な効果や限界をご紹介します。
空気中の微粒子をどのように吸着・除去するか
HEPAフィルターは、極細のガラス繊維が絡み合った層でできており、空気中を漂う微粒子が繊維にぶつかったり絡まったりして取り込まれます。
- 慣性衝撃
大きめの粒子は慣性でまっすぐ進み、繊維に衝突して捕集されます。 - 捕捉(インターセプション)
中くらいの粒子は空気の流れに沿って進みますが、繊維に接触するとそのまま付着します。 - 拡散(ブラウン運動)
0.1 µm 前後の超微粒子はランダムな運動をしており、繊維に当たって取り込まれます。
0.3µmの粒子を99.97%除去できるHEPA フィルターは、目に見えないサイズのほこりや花粉、ダニ、カビの胞子まで除去します。
プレフィルターが大きなゴミを捕集し、活性炭フィルターが臭いを吸着するため、複合構造の空気清浄機は幅広い汚染物質に対応できます。
ハウスダスト・PM2.5にも効果あり?
近年注目されているPM2.5やハウスダストに対しても、空気清浄機は効果を発揮します。
家庭内の実験や観察研究によれば、HEPAフィルターを搭載したポータブル空気清浄機を使用すると、室内のPM2.5濃度が平均 50~60% 減少し、実験によっては23~92% の範囲で減少が確認されました。
クロスオーバー試験では、
- PM2.5が5.6 µg/m³から1.6 µg/m³
- PM10が7.0 µg/m³から2.4 µg/m³
の削減率が報告されています。
このような結果から、適切な能力の空気清浄機を選び、継続的に運転することで室内の微細なほこりやPM2.5を大幅に減らせることがわかります。
ただし、環境や使い方により効果は変動するので頭に入れておきましょう。
床のほこりには効かない?範囲と限界
空気清浄機が得意とするのは「空気中」の粒子を吸着することです。
専門サイトでは、空気清浄機が「棚や床、家具に積もったほこりを除去することはできない」ため、掃除機や拭き掃除など別の対策が必要であると明言しています。
実際にほこりはどれくらい減るのか?


空気清浄機の効果を実感するには、使用前後のデータやユーザーの体験談が参考になります。
ここでは、研究データを元に
をご紹介します。
使用前後での比較データ・体験談
先述の研究では、空気清浄機を使用することで、室内PM2.5濃度が5.6 µg/m³から1.6 µg/m³ に減少し、
が示されました。
空気中の微細なほこりや花粉が大幅に減ったことを意味します。
以下の表は、実験データの一例をまとめたものです。
| 測定項目 | 使用前の濃度 | 使用後の濃度 | 削減率 |
|---|---|---|---|
| PM2.5 | 5.6 µg/m³ | 1.6 µg/m³ | 約 57% 減 |
| PM10 | 7.0 µg/m³ | 2.4 µg/m³ | 約 60% 減 |
多くのユーザーも、



朝起きたとき鼻がムズムズしなくなった



掃除後にほこりが舞いにくくなった
といった体感を報告しています。
ただし、効果の感じ方には個人差があり、期待通りに感じられない場合もあります。



個人的には、通販生活の空気清浄機「アースプラス」を使っています。ほこりや匂いに有効だと実感したことはたくさんあります。詳しい内容を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
効果が感じられない場合のよくある原因
空気清浄機を使っても効果が感じられないときは、以下のような原因が考えられます。
- フィルターがHEPAではない
ほこりを捕集できるのはHEPA規格のフィルターです。
簡易フィルターや活性炭のみの製品ではほこりが残りやすい傾向があります。 - 部屋のサイズに対して能力が足りない
CADR(清浄空気供給率)が部屋より小さいと空気を十分に循環できません。 - 置き場所が悪い
壁際や家具の後ろなど風が遮られる場所に置くと効果が低下します。 - 換気状態が適切でない
窓やドアを開けたままにすると外からほこりが入ってきて効果が薄まります。 - フィルターの交換・掃除不足
目詰まりしたフィルターでは空気を十分に吸えず効果が落ちます。



問題点を特定して対策すれば、空気清浄機本来の効果を引き出せます。
置き場所・使い方で差が出るポイント
正しい置き方や使い方は効果に大きく影響します。
専門家の推奨ポイントを以下にまとめておきます。
部屋の中央か人が集まる場所に置く
リビングなどでは、人がよく通る動線付近に置くと空気の循環が良くなります。
ベッドから適度な距離をあける
寝室では、ベッドの頭から 1.8~3m離れた場所に置くと直接風が当たらず快適です。
壁や角を避ける
壁や家具にぴったり付けると、吸入口・吐出口が塞がれてしまうため少し離して設置します。
扉や窓を閉めて運転する
部屋の空気を循環させるため、運転中は扉や窓を閉めることが推奨されています。
24時間または少なくとも12時間運転する
最新の空気清浄機は、省エネ設計で常時運転しても電気代が大きくはかかりません。
アレルギーがある場合や汚染物質が多い地域では 、24時間運転が勧められています。
難しい場合でも、1日12時間以上は動かすと効果が高まります。
定期的にフィルターを掃除・交換する
取扱説明書に記載された周期でプレフィルターを掃除し、HEPAフィルターや活性炭フィルターを交換することで性能を維持します。



これらのポイントを意識するだけでも、ほこりを減らす効果は大きく変わりますよ。
効果的にほこりを減らすための活用法


空気清浄機を最大限に活用するには、
が重要です。
すぐに実践できるポイントをご紹介します。
空気清浄機と一緒に使いたい掃除アイテム
空気清浄機は、空気中のほこりを減らしますが、床や家具に積もったほこりは自分で掃除する必要があります。
以下のアイテムを併用すると効果的です。
- HEPAフィルター付き掃除機
床やカーペットに積もったほこりやダニを吸い込み、排気で再び舞い上がるのを防ぎます。 - マイクロファイバー製のクロスやモップ
静電気でほこりをしっかり絡め取り、水拭きすれば花粉やダニも除去できます。 - 空気清浄機と相性の良い加湿器
冬場など乾燥しているとほこりが舞いやすくなるので、適度な湿度を保つことでほこりを抑えます。
このような掃除習慣を続けることで、空気清浄機の効果をさらに高めることができます。
おすすめの運転モードと使用タイミング
効果的にほこりを除去するためには、運転モードやタイミングにも工夫が必要です。
- 連続運転を基本にする
エネルギー効率の高い機種は 24 時間運転を前提に設計されており、常時運転することで常にきれいな空気を保てます。 - 外出中や就寝時は自動モードや静音モードに
自動モードではセンサーが空気の状態を判断して風量を調節します。
夜間は静音モードにすると運転音が気になりません。 - 汚れが多い時間帯は風量を上げる
料理中や掃除中、花粉が多い季節は風量を強めに設定しておくと効果が上がります。
定期的なメンテナンスで性能維持
空気清浄機はフィルターが命です。
性能を維持するため、次の点を意識しましょう。
- プレフィルターの清掃
1~2 か月に一度はプレフィルターを取り外してホコリを除去します。
水洗いできる機種ならよく乾かしてから戻します。 - HEPAフィルターの交換
使用環境にもよりますが、メーカーが定める期間を目安に交換します。
目詰まりしたままだと、空気の流れが悪くなり効果が落ちるだけでなくモーターの負荷が増えます。 - 活性炭フィルターの交換
臭いの吸着能力は時間とともに低下します。
メーカーが定める期間または臭いが取れにくくなったと感じたら交換を検討しましょう。 - 本体の掃除
吸気口や吹出口にホコリが溜まると風量が弱まるため、乾いた布で定期的に拭き取ります。



これらのメンテナンスを行うことで、空気清浄機の性能を長く維持できます。
まとめ


空気清浄機は、あくまで空気中のほこりを減らす装置であり、床や家具に積もったほこりは自分で掃除しなければなりません。
- 部屋の広さに合った能力の機種を選ぶ
- 中央に設置する
- 定期的にフィルターを掃除・交換する
ことで、効果を最大限に引き出しましょう。
空気清浄機と掃除を上手に組み合わせ、清潔で快適な室内環境を手に入れてください。



個人的には、通販生活の「アースプラス」がおすすめ。ほこりも匂いもしっかりと除去してくれ、買って良かったと思える空気清浄機です。どんなところがすごいのか、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ご参考にどうぞ。








